緑の学舎(まなびや)
今から30年も前
親元を飛び出し、北の都へ単身乗り込んだ
受験で来る前は一度も訪れたことのない杜の都へ・・・・
ここに来ること
親と相談した記憶がない
ぼそっとそう言った時、親も反対はしなかった
私の人生の岐路はいつもこんな感じだ
行き当たりばったりな人生・・・・
驚いたのはこの清流だ
街の西側を悠々と流れる・・・・広瀬川
”青葉城恋唄”が流行った翌年だったと記憶している
街のなかをこんなに綺麗な川が流れているなんて・・・・
学舎はそのさらに西
青葉山に抱かれた緑の学舎だ・・・・
東京生まれとは言え、昔は三多摩とか都下と言われた田舎で育った私でさえ
想像もできないほどの緑の豊かさだった・・・・
これなら大丈夫かな・・・・と独りごちた後の4年間はあっと言う間だった
氷の上の青春と自分で言うくらいアイスホッケー漬けだった私だが
独りで暮らした4年間
この緑が私を支えてくれたんだろう、と今は思っている・・・・
今日の仙台は久し振りの好天に恵まれた
日向に居ればかなり暑い
でも緑の木陰に入れば広瀬川沿いに海から入ってくる涼風が心地よい・・・・
あの時は若かったから、そんなことは思いもしなかったろうけど
あの時もきっと今日のような風が吹いていたんだろうと思う・・・・
森田公一の「青春時代」は好きな歌だ・・・・
♪ 青春時代が 夢なんて
後からほのぼの 思うもの
青春時代の 真ん中は
道に迷っているばかり・・・・♪
そのとおりだと思う
今思えば、ほのぼのしてくるけど
あの頃は若いなりにいろんなことに悩んでいたんだと思う・・・・
私の人生に緑は欠かせない
部屋のなかでさえ、ほっとけばすぐジャングルになる・・・・
井の頭公園、善福寺公園・・・・そしてこの緑の学舎
私が社会へ飛び出した後も
そして今も
心の支えになってくれているのがとても嬉しい・・・・
今日から8月
蝉時雨が一段と勢いづいたような
そんな午後のことだった・・・・
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